一輪の花が暮らしを変える。クラフトスケープフラワーアレンジ

2025/07/29 00:00

花を暮らしに取り入れたいけれど、「どんな花を選べばいいの?」と迷うことはありませんか?
今回は、マスターウォールオリジナルのクラフトスケープ フラワーベースに、フラワーアーティスト前田研史さんによる季節の生花をアレンジ。
小ぶりな「STICK」と、存在感のある「GRIP」それぞれに合わせた花選びのヒントをお届けします。
お部屋に花を飾る楽しみを、ぜひ感じてみてください。

クラフトスケープのフラワーベース

手仕事のろくろによって製造された京都の清水焼の陶器に、ウォールナットや革を組み合わせたフラワーベースシリーズ。
「STICK」と「GRIP」、それぞれ異なる異素材の組み合わせと職人技が光る一品。どちらもクラフトマンシップが宿る、暮らしに特別感を添えるフラワーベースです。

デザイナー:福定 良佑

STICK(スティック)

細い筒状の陶器と、マスターウォールの家具製造で生まれるウォールナットの端材をT字に組み合わせた一輪挿し。
接合部に開けた穴が陶器をわずかなクリアランスでしっかりと保持する設計で、異素材の調和が美しく際立ちます。
高さは2種類あり、異なる高さのスティックを並べて飾ることで、同じ花に立体感とリズムを演出できます。

GRIP(グリップ)

ろくろで成形された陶器に、家具のシート製造で生じる革の端材を巻き付け、手縫いのステッチで仕上げたフラワーベース。
一部を「かきべら」と呼ばれる道具で削り取ったフォルムにより、陶器と革の異素材が際立つデザインです。
高さが異なる2種類(背が高く細長いタイプ、背が低く直径の大きいタイプ)を用意し、飾る花の種類に合わせて選べます。

スティックに一輪の美

細い筒状の「STICK」には、胡蝶蘭ヤマゴボウの組み合わせをアレンジ。
胡蝶蘭の凛とした佇まいとヤマゴボウの自然な動きが、陶器の繊細なフォルムと調和し、空間に上品さと野趣を添えます。

パフィオペディラムアンスリューム

一輪挿すだけでもシンプルなスティックだからこそ、花一輪のフォルムや色を存分に楽しめます。

グリップを彩る個性的なアレンジ

ボリュームのある「GRIP」シリーズには、前田研史さんの遊び心が光るアレンジを。

GRIP TALL

カンガルーポーサンキライの組み合わせ。
カンガルーポーのユニークな形と、サンキライの実、赤と緑の補色関係の鮮やかな構成がシックなカラーのフラワーベースに映える印象に。
縦のラインを活かし、少ない花材で高さと動きを演出しています。

GRIP WIDE + GRIP TALL

ヤマゴボウ、パフィオペディラム、アンスリウム、ガマのミックス。
背の高いGRIP TALLと低めのGRIP WIDEを組み合わせ、自然なリズム感を表現しています。

GRIP WIDE(クローバー+胡蝶蘭)

クローバーのさりげない可愛らしさで優しい印象を。
小さな花でも広がりのあるGRIP WIDEなら存在感が出ます。

GRIP WIDE(クルクマ+シンビジューム)

エキゾチックなクルクマと優美なシンビジュームを組み合わせたアレンジ。
異なる質感と色が調和し、グリップの陶器と革の異素材感を引き立てます。

フラワーアレンジメントのコツ:前田研史さんインタビュー

Q. 今回の花器に合わせるにあたりのこだわりや想いは?

そのまま飾っていても素敵な器なので、「やり過ぎない」ことを意識しました。
最初に置き場所をあらかた決めて、花と器だけでなく、そのまわりの空間も含めて広い視点で考えています。
今回は、家具から少し飛び出させてみたり、2つの器を組み合わせてみたりと、スタイリングのバリエーションも楽しみました。

Q. お花を生けるときのポイントは?

花の動きをじっくり観察して、あとは自由にご自身の好きなようにするのが一番です!

Q. お仕事全般におけるこだわりやポリシーは?

意図してつくる造形と、偶然生まれる造形、その両方を大切にしています。
有機的で同じ姿形のない花々にじっくり向き合い、「作業」にならないよう常に心がけています。

まとめ:暮らしの中に花の彩りを

STICKとGRIP、それぞれの個性に合わせた花選びが、暮らしに新たな彩りを添えます。
前田研史さんの提案を参考に、日々の生活に一輪の花を取り入れてみてはいかがでしょうか。


前田研史さんプロフィール

新卒で花卉会社に8年勤務後、渡独。
ケルンの生花店で働いた後、国立花卉芸術専門学校バイエンシュテファンに入学。
2016年、ドイツ国家認定フロリストマイスター取得。
自然に育つ植物の姿からインスピレーションを受け、自然が織り成す美しさを活かした造形を大切にしています。
現在は「yohaku」の屋号で、広告・アパレル装飾、撮影、ウェディング、プロフロリスト向け講習など幅広く活動中。

Instagram:@kenshi.maeda