FIVE5 in Paris──インスピレーションが生まれる街で Vol.1

2025/12/10 00:00

1. はじめに:FIVE5の新しい旅路

マスターウォールの世界観をベースに、暮らしをより豊かにする提案を目指して、五感をテーマにしたオンラインショップ〈FIVE5〉のディレクションを行っています。ディレクターというよりは、家具が最も美しく見えるようにアイテムを選ぶ“ホームファッションのバイヤー”として、日々セレクトを重ねています。

そんな中、突然舞い込んだ「パリ・メゾン・エ・オブジェ」への買付の機会。きっかけは5月初旬、社長からの一言でした。「9月、フランスのメゾン・エ・オブジェに行こうかと思っている。アートと香りの新しい展開をしたくて。どうだろう?」

まさかの提案に驚きつつも、心が躍る感覚が先にありました。今回のテーマは「アートと香り」。そして個人的には、冬を前に“上質なブランケット”や“空間を彩るオブジェ”にも出会いたいという期待を胸に、Parisへ旅立ちました。

2. パリ到着:街から受け取るインスピレーション

羽田から約14時間。初めて訪れるヨーロッパの地、シャルル・ド・ゴール空港に降り立った瞬間、洗練された建築と歴史を感じる街並みに心を奪われました。

行く前の印象は、少し気位の高い冷たい都市。しかし実際に触れたパリは、優雅で、温かく、そして“自然体で美しい”街でした。何百年も前の石造建築が今も息づき、そこに最新のデザインや文化が共存しています。

街を歩く人々も、自分らしさを大切にしている印象でした。それは「100年後のアンティーク家具へ」というマスターウォールの哲学にも通じ、“ありのままの美しさ”という価値観を再認識させられました。

3. メゾン・エ・オブジェ

いよいよ訪れた「メゾン・エ・オブジェ」。インテリアの国際見本市として30年以上続く、トレンド発信の中心地です。会場は圧倒的なスケールで、ヨーロッパ各国のブランドが一堂に集結していました。

空間デザインや展示手法の完成度にも学びが多く、雑貨の新しい潮流を体感しながら、「空間を彩るアイテムとは何か」「FIVE5の世界観に調和する質感とは何か」を考え続ける時間となりました。

4. ブランケットとの出会い

ふと目に飛び込んできたのは、FOXFORDのブランケット。カラフルでありながら上品に整えられた展示に、思わず足が止まりました。1892年創業のアイルランドの老舗ブランドで、伝統工芸とモダンデザインを融合したものづくりが特徴です。

「地元製造 × 伝統 × デザイン性」を掲げる姿勢に共感し、買付を即決。この冬、FIVE5が提案したい“あたたかさ”を象徴するアイテムになると感じました。

5. FOXFORD ブランケット詳細

FOXFORD


アイルランドの自然と伝統に根ざしたテキスタイルブランド。1892年創業。豊かな色彩と上質なウールで、心地よい温もりを届けています。

6. おわりに

今回のパリ買付を通して、歴史とトレンドが共存する“パリらしい美意識”に強く惹かれました。そして、時代に流されず自分の感性を信じる姿勢こそが、永く愛されるブランドをつくるのだと感じました。

この経験をこれからのセレクトに活かし、マスターウォールの家具と響き合うアイテムをFIVE5から少しずつ発信していきます。ぜひ楽しみにお待ちください。


FIVE5

五感を満たす。

豊かさの追求は果てがない。

欲望の幅を広げるほど、足りないものに気づき溺れていく。

私たちは、もう少し身近な心地よさを求めたい。

誰かと食べるご飯の美味しさ、雨の匂いや風の音を感じる余裕、
季節の移り変わりを楽しめるような、
気持ちをちょっとだけ満たせる豊かさが欲しい。

5<ファイブ>は「暮らしに彩りを」をコンセプトに、
五感を満たす質のよい商品をお届けします。


5 FIVE プランニング ディレクター

Yoko Higashiyama

マスターウォール直営店・オンラインショップのショップマネージャーとして、家具の販売、イベント企画やインテリアのバイヤーを経験。
マスターウォールの世界観をベースに、暮らしをより豊かにする提案をしたいとの想いから、5感をテーマとしたオンラインショップのコンセプトブランド「5<FIVE>」を立ち上げる。