オイル仕上げテーブルのメンテナンス実例|23年使ったWILDWOODが蘇るまで

2026/09/15 00:00

23年前にお買い上げいただいたオイル仕上げのテーブル、ワイルドウッド ダイニングテーブルを、メンテナンスのためにお預かりしました。

マスターウォールの家具は、無垢材にオイル仕上げを施すことで、使い込むほどに味わいが増し、キズやシミがついても研磨とオイルの塗り直しで美しさを取り戻せることが大きな特長です。今回、実際に23年間ご家庭で使われてきたテーブルのBefore/Afterを記録する機会をいただきましたので、その様子をご紹介します。

あわせて、プロによるメンテナンスサポートの内容と、ご自宅で気軽に取り組めるメンテナンスキットについてもご案内します。

1.23年前のオイル仕上げテーブルが、メンテナンスでよみがえりました

WILD WOOD DINING TABLEのメンテナンス前後の比較写真。天板全体。WILD WOOD DINING TABLEのメンテナンス前後の比較写真。木口・木目のアップ

乾燥して白っぽくくすんでいた天板が、研磨とオイル・ワックスの塗り直しによって、深みのある色合いと艶を取り戻しました。木口の質感や、木目一本一本の表情まで、まるで別の家具のような仕上がりです。

これは特別な修復ではなく、マスターウォールのオイル仕上げの家具であれば、どなたにもご案内できるメンテナンスの一例です。この記事では、実際の作業内容と、ご自宅でも取り組めるセルフケアの方法をご紹介します。

2.マスターウォールの原点、オイル仕上げのテーブル「WILDWOOD」

ワイルドウッド ダイニングテーブル

マスターウォールの歴史は、オイル仕上げのテーブル「ワイルドウッド」から始まりました。70年から100年かけて育った木を使った家具を、世代を越えて長く愛着を持って使い続けていただきたい——そんな想いが込められた、ブランドを象徴するモデルです。

今回お預かりしたテーブルは、まさにその想いを23年間体現してきた1台です。「100年後のアンティーク家具へ」というマスターウォールのコンセプトにとって、これほど分かりやすい実例はありません。

3.23年分の経年変化——メンテナンス前のテーブルの状態

メンテナンス前のオイル仕上げテーブル(WILD WOOD DINING TABLE)。乾燥による白っぽさや水シミが見られる

23年という時間の中で、天板表面のオイル分は少しずつ抜け、木が乾燥して白っぽく見える状態になっていました。日々の食事や水分の付着によるシミ、細かなキズも重なり、当初の艶やかな色合いは見えにくくなっています。

ただし、これは劣化ではなく、オイル仕上げの家具であれば自然に起こる経年変化です。総無垢材の天板であれば、この状態からでもしっかりと修復することができます。

4.オイル仕上げのテーブル、メンテナンスの手順

今回は、マスターウォールの工場で、以下の工程でメンテナンスを行いました。

(1)研磨(やすりがけ)

オイル仕上げテーブルの研磨(やすりがけ)作業の様子

表面のシミやキズ、古いオイルの層をワイドサンダー・三角ベルトによるやすりがけで丁寧に取り除き、ハンドサンダーで仕上げ研磨を行いました。木そのものの新しい表情を出す、重要な工程です。

(2)オイル・ワックスの塗布

オイル仕上げテーブルへのオイル・ワックス塗布作業の様子

研磨した木肌に、オイル(カルデットオイル)を塗り込み一晩乾燥させ、ワックスオイル(ビボスオイルワックス)を塗り込み、また一晩乾燥させます。丁寧に塗り込まれたオイルが木に染み込むことで内側から潤いが戻り、ワックス成分が表面を保護しながら、しっとりとした艶を引き出します。

(3)検品

オイル仕上げテーブルの仕上がりを確認する検品作業の様子

目の細かなサンドペーパーで表面の付着物を除去し、色ムラや艶の均一性、木目の表情、天板の水平精度などを丁寧に確認。塗り残しや取りきれていないキズがないかまで細かくチェックしたうえで、お客様のもとへお戻ししています。

5.生まれ変わった表情——メンテナンス後のテーブルの姿

メンテナンス後のオイル仕上げテーブル(WILD WOOD DINING TABLE)。深い色合いと艶が戻った状態

研磨とオイル・ワックスの塗布を終えたテーブルは、白っぽくくすんでいた木肌が深みのある色合いを取り戻し、木目そのものの美しさがくっきりと浮かび上がりました。手で触れたときの質感も、さらりとした木本来の感触に戻っています。

23年前に新品としてお届けした際の表情とはまた違う、時間を重ねたからこそのニュアンスのある色合いも魅力の一つです。

6.オイル仕上げのテーブルだから、直せる・使い続けられる

今回のような修復ができるのは、オイル仕上げという仕上げ方法そのものの特性によるものです。表面に厚い塗膜をつくらないオイル仕上げは、キズやシミがついても、総無垢材の部位であれば研磨とオイルの塗り直しによって、何度でも木肌をリセットすることができます。

塗膜のあるウレタン塗装では難しい「経年劣化を、経年変化として楽しみながら、必要なタイミングで蘇らせる」という付き合い方は、オイル仕上げならではの価値です。23年という年月を経てもなお、今回のように新品に近い状態まで戻せることは、その何よりの証明といえます。

7.オイル仕上げのテーブルを、ご自宅でメンテナンスする方法

今回のような本格的な研磨は、状態や部位によってはプロにお任せいただくのが安心ですが、日常的なオイル補充であれば、ご自宅でも取り組んでいただけます。マスターウォールでは、オイル仕上げの家具のための「メンテナンスキット」をご用意しています。

マスターウォールのオイルメンテナンスキット(トレナ・カルデットオイル・ビボスオイルワックス・サンドペーパー等)

メンテナンスキットに含まれるもの

  • ・木部専用中性クリーナー「トレナ」(汚れや油分の洗浄に)
  • ・カルデットオイル(木に潤いを補うオイル)
  • ・ビボスオイルワックス(艶と保護膜を与えるワックスオイル)
  • ・サンドペーパー(気になる箇所の軽い研磨に)

目安として、1年に1回程度のオイル補充と、5年に1回程度の本格的な研磨・塗り直しを行うことで、美しい状態を長く保つことができます。マスターウォールでは店頭でもメンテナンス方法のご案内をしていますので、初めての方でも安心して取り組んでいただけます。

なお、オイルを含んだウエスは自然発火の危険があるため、使用後は水で十分に濡らしてから廃棄するなど、取り扱いには十分ご注意ください。詳しい手順は、製品に同梱の説明書、または公式サイトのサポートページをご確認ください。

8.まとめ|オイル仕上げのテーブルは、メンテナンスで長く使える

23年間使われてきたワイルドウッド ダイニングテーブルは、プロによる研磨とオイル・ワックスの塗り直しによって、当時の美しさを大きく取り戻しました。オイル仕上げの無垢材家具は、日々のちょっとしたケアと、必要なタイミングでの本格的なメンテナンスを組み合わせることで、世代を超えて使い続けることができます。

ご自宅の家具の状態が気になる方は、メンテナンスキットでのセルフケアから始めていただくのはもちろん、本格的な研磨・再塗装をご希望の場合は、マスターウォールのメンテナンスサポートまでお気軽にご相談ください。

■ この記事について

執筆・編集:マスターウォール編集部

公開日:[2026/09/15]