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ソファのカバーを替えられる!カバーリングソファと生地選びのポイントを解説
2022/03/08 00:00

 

ソファの生地やカバー選びは、ソファ本体よりもずっと難しい!

 

リビングの中心的存在となるソファ。ソファはサイズが大きく目立つためインテリアの要になりますが、そのぶん選ぶのが難しい家具の一つです。

多くの人が悩むのが、ソファの色選び。オーソドックスな色にしようか、お部屋のアクセントになるカラーを選ぼうか、方向性に迷いますよね。また、いざ「こうしよう!」と決めたあとに「もっと冒険したほうがよかった」、「他の家具と合わなかった」と思ってしまうことも…。ソファの色には絶対的な正解がないぶん、よく考えないと購入後に後悔してしまうかもしれません。

ソファの生地やカバー選びは、ソファ本体よりもずっと難しい!

ソファでは色だけでなく、生地の素材選びも悩みどころです。ここで多いのは「質感に一目惚れして買ったはいいものの、キズがつきやすかった」、「薄い色合いの生地にしたら汚れが落ちにくく目立ってしまう」といった失敗例。また、購入後に「こんなに素敵で機能的な生地があったんだ!」と、もっと自分に合う生地を見つけて後悔したという人も。そうならないためにも、生地選びの際は様々なものを検討し、デザインや手入れのしやすさ、耐久性、メリット・デメリットなどをしっかりと調べてから購入する必要があります。

このように、ソファの色と素材はじっくり時間をかけて選ぶべきものです。ソファの購入時には、ソファ本体のタイプはすぐに決まったものの、生地の決定には何時間もかける方や、当日中には決めずに一度ご自宅に帰られて、何日か考えてから決定される方も珍しくありません。新しい家具について考えるのはワクワクするものですが、悩みすぎたり、失敗したくないというプレッシャーが大きすぎたりすると楽しくなくなってしまいます。

 

生地選びに悩む人の救世主!“カバーリングソファ”

 

ソファの生地や色が決められず、いつまでも悩んでしまう方にぴったりなのが「カバーリングソファ」です。

カバーリングソファとは、カバータイプで簡単に生地を替えられる使い勝手抜群のソファ。ソファ購入後に「イメージと違う」と思ってしまっても、カバーを替えるだけで手軽にがらっと印象を変えられます。さらに季節や気分で替えられるため、ソファを買い換えることなくインテリアに変化をつけることができます。

生地選びに悩む人の救世主!“カバーリングソファ”

また、汚れやキズが目立ってきた時に新調できるのもポイント。どうしてもソファの生地表面は汚れがつきやすく、長年の使用によって傷んできますが、カバーを替えれば簡単にソファの見た目を新品のようにすることができます。

もしかすると「カバーリングソファは安っぽく見えそう」と心配される方もいるかもしれませんが、最近は一見カバーリングソファには見えない、高級感が感じられるソファも増えています。「洗濯が簡単」「手軽に模様替えできる」という機能性の高さから、特に日本では種類が豊富です。

 

人気のカバーリングソファのタイプをチェックしよう

 

カバーリングソファにはクッションパーツのみカバーが交換できる「ハーフカバーリングソファ」と、すべてのカバーを交換できる「フルカバーリングソファ」の大きく二つのタイプがあります。最近はカバーリングソファに絞って探している人も多く、フルカバータイプのソファが増えています。

カバーはソファ本体にすっぽりとかぶせるもの、ファスナーや面ファスナーで固定するものなど様々で、不慣れな方でも10分程度で変えられるものがほとんどになっています。

かぶせるもの

面ファスナー

 

ソファの生地・カバーの賢い選び方は?

 

カバーリングソファは手軽に色や素材を替えられますが、それでも賢い選び方を知っておくことが大切。いったいどんな基準で選ぶのが良いのでしょうか。

 

ソファの生地・カバーの選び方① 機能で選ぶ

 

ソファのカバーには毎日の生活をより快適にしてくれる、様々なメリットがある機能的な素材を使ったものがあります。たとえば、小さな子どもがいる方には洗濯できる生地や、飲み物をこぼしても安心な撥水加工生地。ペットがいる方には毛が付着しにくかったり、引っ掻きキズがつきにくかったりする生地がおすすめ。ライフスタイルに合ったカバーを選んでみましょう。

機能で選ぶ

 

ソファの生地・カバーの選び方② 素材で選ぶ

 

革、リネンなどの天然繊維、化学繊維など、ソファのカバーにも豊富な素材があります。それぞれの特徴をよく理解してから選びましょう。代表的なものには、次のような素材と特徴があります。

 

■革

丈夫で美しい質感があるのが特徴。「ナチュラルマーク」と呼ばれる牛のカサブタやそばかすの跡のキズなどを残しており、自然な風合いが楽しめるものもあります。使用するうちに独特のツヤが増し、味が出てくるのも革ならではの特徴。メンテナンスをすることで愛着をもって長く使えます。

革ソファ

 

■天然繊維

植物や動物など天然の素材から作られた繊維。天然素材なので、糸の太さにばらつきがあり、これが上品な質感や風合いとして魅力に繋がります。代表的な素材は汚れに強く、年中快適に使える「ウール」、湿気を吸収して熱を奪うため夏は涼しく冬は暖かい「コットン」、通気性に優れた涼しげな「リネン」など。複数を組み合わせて生地を作ることもあります。

布ソファ

 

■化学繊維

化学的に加工して作られた繊維のこと。簡単に水洗いできるほか、機能性に優れた様々なメリットがあります。代表的な素材は軽くて湿気や汚れに強い「ポリエステル」、シワになりにくく虫や細菌の影響を受けにくい「アクリル」、強度があり汚れがつきにくい「ポリプロピレン」などの素材があります。これらの素材同士を組み合わせたり、天然繊維や再生繊維と組み合わせたりするなど、様々なタイプのものが作られています。

 

■再生繊維

木材パルプや綿、ペットボトルなどの素材ををリサイクルして作る、環境に優しい繊維。代表的なものは肌触りがよく光沢があり、シルクの代用品としても用いられる「レーヨン(ビスコース)」。こちらも化学繊維と同様、様々な素材を組み合わせて生地が作られています。

 

ソファの生地・カバーの選び方③ デザインやブランドで選ぶ

 

掛け替えが手軽なカバーリングソファなら、様々な生地やカバーを気軽に選べるのも魅力。派手すぎるかもと思っていたデザインやブランドのカバーや、個性的な生地などにチャレンジしてみるのも良いでしょう。トレンドに合わせて、毎年新しいものを買い足していくのもおすすめです。

ソソファの生地・カバーの選び方③ デザインやブランドで選ぶ

 

ソファの生地・カバーの選び方④ カラーで選ぶ

 

ソファカバーの素材の特徴を理解したら、色選びのコツも押さえておきましょう。カバーリングソファは手軽に替えられるのでビビッドな色合いに挑戦しやすいのがメリット。床やカーテンの色との相性を考えながら、お気に入りの色を選んでみましょう。それぞれの色には、大まかに次のような特徴があります。

 

■暖色(レッド、オレンジ、イエローなど)

明るく暖かい印象があり、気分を高めてくれる色。特にビビッドな赤やオレンジは白やベージュ系の床と相性が良くなっています。インテリアのアクセントになる一方、存在感があって大きく見える傾向があるので、小さめのソファなどにおすすめです。

暖色

 

■寒色(ネイビー、ブルーなど)

落ち着いた冷静な印象を与える、書斎や寝室向きの色。白い床だとカジュアルな印象になり、ブラウン系の床だとシックな印象に近づきます。

寒色

 

■無彩色(白、黒、グレーなど)

主張が少なく、リラックスした空間を作りやすい色。一見どんな部屋にも合わせやすそうですが、床やカーテン、照明の色に大きく左右されるため実は上級者向き。簡単な方法としては、床やカーテンと対照的な色(床やラグがホワイトの場合、ソファは黒やブラウン、ダークグレーなど)を選ぶと、メリハリのある空間が作れます。

無彩色

 

生地選びのプロが厳選!ソファのお悩み別、ケース別おすすめ生地・カバー

 

ここからは、マスターウォールで生地の仕入れなどを担当している、浅野さんへのインタビューをお届けします。

生地選びのプロが厳選!ソファのお悩み別、ケース別おすすめ生地・カバー

マスターウォールの家具は、100年後の人たちにも愛着をもって使い続けてもらえるよう、使用する素材から製造工程まで深いこだわりをもって作られています。ブランド名の由来にもなっているウォールナット材はもちろん、ソファやチェアの一部となる生地についても、家具を形作る重要な素材であると考えています。

そんなマスターウォールで、「生地のプロフェッショナル」として活躍しているBD(ビジネスデベロップメント)課長の浅野さんに、おすすめのソファの生地やカバーのお話を聞きました。

浅野さん

 

——アレルギーやハウスダストがある人にはどんな生地がおすすめですか?

埃が出にくい生地やカバーを選ぶのがおすすめです。たとえばレザー系や「MINI」という生地など。レザーは生地目がないため、「MINI」は毛足が短いため埃が出にくくなっています。「MINI」は抗菌、防カビ性がある「Trevira cs®」というポリエステル糸を使用しているのも特徴です。

MINIグレー MINIネイビー

 

——犬や猫などのペットを飼っている方におすすめの生地はありますか?

「ultrasuede®(ウルトラスエード®)」という生地は引っ掻きに強く、耐水性に優れているのでおすすめです。ペットと一緒にソファでリラックスできますよ。

ウルトラスエード

ウルトラスエードブラッシュ ウルトラスエードフレンチグレイ

 

——できるだけソファのメンテナンスに手間をかけたくないという方には、どんな生地がおすすめでしょうか。

「RIO」という生地はウレタントップコート仕上げで汚れがつきにくく、手入れが簡単です。レザーですが週一回程度、乾いた柔らかい布で拭くだけで良いので、忙しい方でも取り入れやすいと思います。

RIO

アクアクリーンテクノロジーを採用した「MYSTIC」も人気です。水で簡単に汚れが落ちるので、これまで手入れが大変で汚れが目立ちやすいことから敬遠されがちだった白色が取り入れやすくなったと思います。

MYSTICホワイト

 

——ソファの生地やカバーを活用して、おしゃれな部屋を作るためのコツを教えてください。

差し色2

ソファの組み合わせの中に差し色を入れてみてください。たとえば、グレーのソファでオットマンだけモスグリーンのカバーにしてみるなどです。ぐっと雰囲気が高まると思います。

差し色1

 

プロが選ぶ、ソファ生地・カバーのおすすめカラー

 

素材に続いて、生地のカラーのおすすめも聞いてみました。

生地のカラーのおすすめ

 

——生地を選ぶ際におすすめのカラーと、その理由を教えてください。

もっともおすすめなのはシルバー系のカラーです。具体的には、マスターウォールで一番人気の生地「ADN シルバー」や、「MAPLE シルバーブルー」など。グレーほど色が濃くなく、適度な光沢で高級感があります。また、ウォールナットとの相性が良いのもポイントです。

MAPLEシルバーブルー

次が、見る角度によって色が変わる「CANVAS 2」。6色もの色彩が含まれた糸を織り込み、複雑で美しい色味を表現しています。淡い色のソファに差し色として使うのがおすすめです。

CANVAS2プルシアンブルー CANVAS2ウッディブルー

最後が「MAMAYE ベージュ」、「JODY ペールモーブ」などのアースカラー。2019年に引き続き2020年もトレンドのカラーで、淡い色味は部屋が明るくなり、柔らかい表情になる効果があります。

MAMAYEベージュ JODYペールモーブ

 

今トレンドの生地・カバーは?

 

最後に、ソファ生地のトレンドを聞いてみました。「その生地どこで買ったの?」と聞かれそうな生地を探している、流行に敏感な方はぜひチェックしてみてください。

今トレンドの生地・カバーは?

 

——ソファの生地で、トレンドを意識して選びたい人におすすめのものを教えてください。

まず一つ目は「DOMUS」。独特な模様ですが、色味が落ち着いていて主張しすぎず、ラグジュアリーな雰囲気を演出できる生地です。二つ目が「ATHENA」。立体感があり表情が面白く、このカバーを使えば一目見ただけで高級感が伝わるソファになると思います。この「DOMUS」と「ATHENA」はどちらも日本初上陸のイタリアメーカーによる生地で、近くで見た時と広い面に張り込んだ時の印象が異なるのも面白いです。

DOMUSトープ DOMUSグラファイト

ATHENAボスコ ATHENAピリーテ

三つ目は糸のグラデーションが鮮やかで柔らかい雰囲気の「JODY」。女性的でナチュラルな生地は、これまでのマスターウォールにはなかった雰囲気で、来客時やSNSに写真をアップする際にも注目を集めると思います。

JODYペールモーブ JODYフォギーブルー

 

生地・カバーが自由に選べる!マスターウォールのカバーリングソファをチェック

 

マスターウォールでも、様々なカバーリングソファを取り扱っています。ここでは、マスターウォールで人気のカバーリングソファの中からいくつかを厳選。特におすすめのカバーとあわせて紹介します。

 

フルカバーリングソファ

 

■フェザーたっぷりの最高級ソファ「HEAVEN 950 SOFA | ヘヴン 950 ソファ」

HEAVEN950ソファ

   

フランス産フェザーを使用した、ボリューム感のあるクッションが体を包み込むソファ。クッションに存在感があるため、カバーを変えると印象ががらりと変わります。

 

■コンパクトながら存在感を放つ「RITZ SOFA | リッツ ソファ」

RITZソファ

   

シンプルなフレームとボリュームのあるクッションが印象的なソファ。佇まいがコンパクトなので、ビビッドカラーのカバーでインテリアのアクセントにしてもOK。

 

■スタイリッシュな空間を演出「PORO SOFA | ポロ ソファ」

POROソファ

   

座面が高く、安定感のあるフォルムのソファ。マスターウォールならではのウォールナットを生かしたデザインで、カバーとの様々な組み合わせが楽しめます。

 

ハーフカバーリングソファ

 

■子どもとくつろげるロータイプソファ「DANISH SOFA | デニッシュ ソファ」

DANISHソファ

   

座面が低くゆったりとしていて、子どもと安心してくつろげるソファ。洗濯しやすく清潔な状態を保てるカバーを選べば、さらに安心して過ごせるはず。

DANISHソファ座面部分

 

生地の張り替えが可能!マスターウォールの本格ソファ2選

 

日本ではカバーリングソファが人気ですが、海外ではカバーリングタイプでないソファが一般的です。 マスターウォールでは、カバーリングソファ以外も豊富にご用意しています。こちらのソファも、購入前にお好きな生地を選ぶことができます。

使用していくうちについた汚れやキズが気になってきた場合、カバーリングソファのようにご自身での交換はできませんが、マスターウォールがお引き取りし、工場にて生地の張り替えや補修を行うサポートも行っています。生活スタイルやお好みに合わせて、こちらもぜひチェックしてみてください。

   

■和室にも合う凛とした美しさ「MORELESS SOFA | モアレス ソファ」

MORELESSソファ_1

   

繊細なウッドフレームが目をひくソファ。座面や背もたれが低いため圧迫感が少なく、ミニマルな美しさを演出します。置く場所を選ばず、和室にもなじみやすいのもポイントです。

MORELESSソファ_2

 

■ベンチのように軽やかで暖かいデザイン「REGALO SOFA | レガーロ ソファ」

REGALOソファ_1

   

背面に抜けがあり、カジュアルな印象を演出できるソファ。ウォールナットの美しい木目を存分に堪能できる、思わず集まって話をしたくなるような軽やかなデザインが魅力です。

REGALOソファ_2

 

ソファの生地・カバー選びはプロにおまかせ!マスターウォールで相談しよう

 

ソファはお部屋の印象を大きく左右する要素です。マスターウォールでは、そんなソファの生地選びを確かな知識と経験があるプロがしっかりと吟味しています。

大切なのは、生地と家具のデザインの相性、そして触り心地と素材感。生地の織り方やこだわりは、産地や国によっても異なります。たとえば糸のミックスが独特なものが多いイタリア、良質なリネンで有名なベルギーなど。こうした地域の文化にも敬意を表しながら、確かな生地だけを選び抜いています。

マスターウォールのこだわりは木材の品質だけにとどまらず、こうしてソファやチェアに使用する生地についても上質な素材を選定することで、常に最高の品質だけをお届けしています。

ウェブでは気になる生地の10cm角サンプルを3点までお取り寄せできるサービスも実施していますので、ぜひお気軽にご利用ください。

   

ソファの生地・カバー選びはプロにおまかせ!マスターウォールで相談しよう

そして、マスターウォールの各店舗では、今回ここで取り上げた生地を使ったソファやサンプル生地がございますので、実際の風合いや手触りを確かめていただくことができます。ソファの生地選びからフレームのデザインやサイズに到るまで、経験豊富なスタッフがご案内いたします。

   

ご来店が難しい場合でも、ご自宅にいながらインターネットを介してインテリア相談ができる「お家で、マスターウォール」というサービスを無料でご利用いただけますので、お気軽にお問い合わせください。

画面を通して生地をお見せしたり、スタッフがお客様の代わりに手触りをお伝えしたり、ウェブ上でも生地選びをサポートいたします。ぜひご自身にぴったりの生地を選んで、とっておきのソファを手に入れてください。


お家で、マスターウォール