創業60年のものづくり


マスターウォールを運営する
AKASE株式会社(旧アカセ木工)は
2021年で創業60周年を迎えます。

婚礼用の桐箪笥(タンス)から
スタートしたものづくりは
ライフスタイルの変化とともに
ソファやテーブルへと変わりました。

暮らしの豊かさへの追求は今も昔も
変わらず脈々と受け継がれています。

AKASE
ものづくりのはじまり。

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「赤瀬木工所」の創業。

赤瀬義晴が岡山県笠岡市に「赤瀬木工所」を創業したのは1961年。

ジョン・F・ケネディが43歳で米大統領に就任し、ソ連(当時)が人類初の有人衛星ヴォストーク1号を打ち上げ、ガガーリンが地球一周に成功するなど、世界は戦後の復興から新たな成長や政治体制が始まり、科学も宇宙時代に向けて急速な進歩を遂げていました。
日本経済は岩戸景気と呼ばれた好況にあり、戦後の復興をとげて高度成長期に入り、家電三種の神器がもてはやされるなど物質的に暮らしが豊かになっていった時代です。

そんな中、「AKASE」の前身となる「赤瀬木工所」は婚礼家具を中心とした桐箪笥の生産をスタートし創業しました。

婚礼箪笥は最盛期へ。

「赤瀬木工所」は1972年に 「株式会社アカセ木工」として法人設立。
その後1981年には 当時主力製品だったメラミン総桐タンスが全盛期を迎えます。

AKASEの創るメラミン総桐タンスは、お手入れが手軽で装飾性が高く人気を博しました。家具職人も多く集まり、生産はフル稼働で行われ、工場の外にはタンスの出荷を待つトラックが毎日のように列をつくっているほどでした。

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MasterWal 手作り総桐箪笥の生産

婚礼家具の生産は下降線へ

順調だった総桐タンスの製造も1990年代に入るとタンスを必要としない住宅様式やライフスタイルの変化により、婚礼タンスの生産量は下降線をたどります。
バブル経済の崩壊が追い打ちをかけるように、タンスを買いに来るお客様は日に日に少なくなっていきました。

AKASEの社内でもタンスの需要が減っている空気が流れていて、社内でも「婚礼タンスをずっとつくっていく」という意見と「新しいものを考えよう」という意見が対立するなど、会社としても揺れ動いている時期でした。
当時の社員は「朝礼で『婚礼タンスを買う?』と社員に聞いたら、あまり手があがらなくて。価値観の変化により婚礼タンスのしきたりが消えはじめていたんでしょうね。自分達が必要と感じていないものが、未来永劫必要なんだろうか?と、おぼろげに不安を感じていた時期でした。」と当時を振り返っています。

次第に自分達が今後使いたいものを作ったほうが良いという機運も高まっていきます。

自分たちが欲しいものをつくる。

1990年代までAKASEではタンスの生産がほとんどで、椅子やテーブル、ベッドなどはつくったことはありませんでした。

一般的な感覚では「家具を作るのはどれも同じだろう」と思われるかもしれませんが、タンスは非常に専門性が高い家具です。

タンス以外の家具を作ることは、いわば異業種に参入するくらいのハードルの高さがありました。

この頃から、AKASEではインテリアショップの事業を始めるなど、お客様の声を聞きながら将来を見据えたタンスに変わるモノづくりやアイデアを模索する日々がはじまります。
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〈開発資料から〉

ナチュラルモダンな無垢のテーブル

とある家具店へ営業に社員が訪問した際、展示していた異素材を上手くミックスしたデザインの輸入品のテーブルに目が止まります。
帰社後早速、デザイナーを交えて話をはじめ、その時にデザイナーがイメージとして持参したのが、海外のインテリア雑誌の1ページ。そこに載っているテーブルが、非常にスタイリッシュなデザインで心惹かれたと言います。

天板のフォルムをソリッドに削ぎ落とし、無垢の素材感を際立たせた、これまでの家具にはなかった当時最先端のデザイン。当時は真っ白に塗りつぶしたようなテイストの強いイタリアンモダンや、木の形をそのまま残した民芸風の無垢テーブルが主流でしたが、無垢を使いながらもナチュラルでモダンなデザインが開発者の心の琴線にふれました。木を使うので婚礼タンスの技術も生かせます。自分たちのつくりたいものが見えてきました。

苦悩する開発の日々

自然の風合いを生かしたナチュラルモダンなテーブルをつくりたい。開発チームの思いは日に日に強くなっていきます。
しかし当時は現場の職人はタンスの生産しか知りません。職人がテーブルの試作に携わることはなく、開発は難航します。

木肌の質感と重厚な色みに惹かれ、当時は使われることが少なかったウォールナットを仕入れにトラックを走らせ材料屋さんを巡る日々。

ウレタン塗装は工場でしかできないため、オイル仕上げを採用し開発チーム自ら手を動かし、塗装し様々なオイルを検証しました。

脚は当時は輸入することに。図面を何度も引き直し、機能と美しさを兼ね備えた形を模索しました。

様々な苦悩に直面しながらも、自分たちのつくりたいものに熱意を燃やして開発は続きます。

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〈スチールレッグの設計資料〉

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〈記念すべきオリジナルのファーストプロダクト〉

WILDWOODが誕生

開発からおよそ1年。1999年5月12日、直線的なウォールナットの天板にブラック塗装のアイアンフレームを組み合わせた、WILDWOODが発表されます。

木材を無駄なく大事にして作るため天板の木幅がバラバラなのも当時としては斬新なもの。

脚の位置を変えられるようにするなど、シンプルな中に機能性や工夫を盛り込み、テーブル1本でどれだけ語れるかを大切に開発されました。






桐箪笥からマスターウォールへ


WILDWOODの発表以降、AKASEはソファやリビングボード、ベッドなど、ウォールナットの無垢を使ったアイテムへと製品の幅を広げて行きます。

創業以来続いたタンスの生産は2005年をもって終了。
2006年1月にウォールナットのファニチャーブランド、「マスターウォール」を立ち上げます。
マスターウォール

100年後のアンティーク家具へ

素材としてのウォールナットを突き詰めることで見えるそのインテリアの表情は、 普遍的でありながら、時としてドラマティックにも見えます。
使う人の人生とともに歴史を重ねながら深みを帯び、 100年後の人たちにも愛着を持ってもらえるような家具づくりを私たちは目指しています。

ウォールナットを極める

マスターウォールには、「ウォールナットのマスターになる。」という意味が込められています。

設立以降、ウォールナットの良質な素材と、素材を活かしたデザインを極める旅が始まりました。

この続きは、次回の素材編へと続きます。

材



作るものは変わりましたが創業から現在まで、AKASEのものづくりとサービスに対する理念は一貫しています。
企業理念

「一人一創」


一人ひとりが良い商品・良いサービスを創り、豊かな生活文化を創ります。

実際に家具に触れていただき、マスターウォールのものづくりに興味を持っていただけましたら幸いです。

引き続き、マスターウォールのストーリーをお楽しみください。

マスターウォールで、
運命の出会いを。