大原 範子/オオハラ ノリコ
2018年入社
AKASE大学 副部長
2018年に入社し青山店に配属。2020年に副店長、2021年に店長に就任。店長経験を経て、2024年から社員教育を行うAKASE大学に配属し副部長に就任。
私が感じているだけかもしれませんが、家具メーカーが集まる販売会に行っても、マスターウォールは割と異色だと言われることが多いです。ここまでメンテナンスや材料にこだわっているメーカーは少ないとよく聞きます。
マスターウォールの価値観に共感してくださるお客様は、本当に深くブランドを好きになってくださることが多いと感じています。一つ家具をご購入いただくと、「これも素敵だから」と続けて他の家具も選んでくださり、最終的にはお部屋全体をマスターウォールの家具で満たしてくださる方もいらっしゃいます。そうすることで、お客様の暮らしがより豊かで幸せなものになることを願っています。社内研修を行う中でも、他社から中途で入社された方から、マスターウォールのメンテナンスに対する考え方に驚かれることがあります。「家具は買って、ただ使うもの」という認識だった方が、「長く使うためにはどうすればいいのか」という説明をした経験がないそうです。私は新卒で入社したので、それは当たり前のことだと思っていましたが、そうした価値を提供しているのだと改めて気づかされました。
現在、スタッフの教育を担当していますが、もともと人に言葉で伝えることは得意ではありませんでしたし、教育に関する学部出身でもなく、サークル活動でも先輩肌ではありませんでした。しかし、店長になる過程で初めて年下のチームを持つようになり、チームで働くことの楽しさを知る一方で、「どうすればうまくできるか」を試行錯誤する日々を過ごしました。チームのメンバーやお客様にはご迷惑をおかけしたこともあったと思いますが、会社はそれでも「やってみな」という姿勢で、私に挑戦する機会を与えてくれました。
店長の時とは違い、今は対象がお客様と店舗のスタッフになったので、「スタッフみんなが楽しく働くためにはどうすればいいか」と考えるようになりました。スキルを持って教育担当になったわけではなく、試行錯誤しながら取り組む中で、多くのことを身につけられたと感じています。
接客についても、弊社の家具は幅広いラインナップを取り揃えているため、お客様の情報をしっかりとヒアリングし、その情報に合ったものを提供する必要があります。例えば、テーブルは1センチ単位でサイズを選べますが、お客様ご自身で最適なサイズを選ぶのは難しい場合があります。そこで、私たちのサポートが重要になります。お客様がまだ明確に認識していない潜在的な要望を、どれだけヒアリングし、引き出すことができるか。これは、なかなか難しいスキルだと感じています。
接客マナーについては、普段使わないレベルの丁寧な敬語を一通り教えていただきました。お客様に合わせて話の内容を変化させる技術も含めて、会社で教えてもらえたのは、非常に良い経験だったと思います。
店長から教育部署に移った時、「教える」という点は同じなので、店長の時のように取り組めばいいだろうと思っていました。しかし、職種が変わると、目標に対する考え方が大きく変わり、それが自分にとっての気づきとなりました。店長の仕事は、最終的にお客様がいらっしゃってこそ成り立つものです。目標はお客様の満足だったり、売上という数字で明確に見えるものでした。しかし、教育の仕事は、目標がそれほど明確ではありません。もちろん理想はありますが、それぞれのスタッフの良いところを引き出すことが、一つの成功だと捉えています。その違いに難しさを感じることもありますが、一人ひとりのスタッフと深く関われることに、大きな喜びを感じています。
風通しが良い職場です。やりたいと思ったことを、役員の方などとも近い距離で話せる環境があります。そのため、自分の意見や要望を直接伝えたり、上司に伝えてもすぐに共有してもらえたりします。自分がやりたいことに対して、非常に前向きに耳を傾けてもらいやすいと感じています。もちろん100%ではありませんが、自分の希望や提案を受け入れてもらえる姿勢があるのは、とても良いところだと思います。